インフラエンジニアになりたい人にとって、勉強方法は大きな悩みだと思います。「どうやったらよいの?」って悩まれるかたが多いと思います。
とくに、IT業界未経験で転職を考えている人は、新しいスキルを身につけたくても、どう勉強すればいいかわからないかもしれません。
私は、インフラエンジニアとして長年多くのプロジェクトを経験してきました。その中で、いろいろな勉強方法を試行錯誤してきました。その中で、効果的だった勉強方法をご紹介します。
こんな方へおススメ
・勉強してもスキルが身につかない。
・技術内容が理解できない。
スキル取得で始めるポイントは
「マニュアル(ドキュメント)を読めること」「実際に手を動かす(評価版で試してみる)」の2つが重要です。この2つのポイントを抑えると効率的にスキルが上がってくると実感できるはずです。
文章を読めること
インフラエンジニアになるためには、文章を読むことと実際に手を動かすことが重要です。
文章を読むことは、マニュアルやドキュメントを理解するために必要です。常に新しい技術やシステムを学ぶ必要があります。そのため、文章を読み解く力が必要になります。
実際に手を動かすことは、知識を身につけるために必要です。マニュアルや手順書に書かれている作業を実際に行うことで、知識としていたものが身につくようになります。また、実際に手を使って構築してみることで、自分の力を実感することができ、モチベーションアップにもつながります。
基礎的な読解力だけでなく、読み方の癖に注意する必要があります。
・斜め読みしてしまう
・わからない箇所はスキップする
など・・・独自の読み方をしてしまう人は要注意です。
たとえば、斜め読みをしたり、わからない箇所をスキップする人は、マニュアルの内容を正しく理解できない可能性があります。また、マニュアルの内容を理解したつもりでも、作業を間違ってしまうことも多いです。
マニュアルは、IT用語が使われていたり、複雑な内容だったりする場合があります。そのため、マニュアルを読み込む際には、ゆっくりと時間をかけて、わからない箇所は確認するようにしましょう。
読み方の癖があると、以下のような問題が発生する可能性があります。
・一部の手順項目を飛ばして作業をしてしまい、サーバー稼働に問題が発生する
・マニュアル記載の「実行例」を本番に適用してしまい、サーバーの障害が発生する
マニュアルを正しく理解し、作業をミスなく行うためには、読み方の癖を直す必要があります。読み方の癖を直すためには、以下の点に注意しましょう。
・ゆっくりと時間をかけて、マニュアルを読み込む
・わからない箇所は確認する
・マニュアルの内容を理解するまで、作業をしない
・インフラマニュアルの読み方の癖を直すことで、作業のミスを減らし、サーバーなどのインフラを安全に運用することができます。
思い込みを排除する
上記にも記載した「文章を読めていない」場合ですが、「このアプリ設定はこうだ!」とか「こうあるべきだ」といった固定観念(思い込み)があることが多いです。そのため、マニュアルの内容をそのまま受け入れられず、自分の思い込みに当てはめて解釈してしまい、マニュアルの内容を正しく理解できずに間違った作業をしてしまうことがあります。
このような固定観念を排除するためには、マニュアルを読む際には自分の思い込みを一旦脇に置きます。そうすることでマニュアルの内容をそのまま受け入れる姿勢で臨めます。また、わからない箇所は確認するようにしましょう。
結果的に、固定観念を排除することで、マニュアルの内容を正しく理解し、作業をミスなく行うことができます。
実際に手を動かさないと理解できません
サーバー、ネットワーク、ストレージなどのインフラの設計や構築を行うためには、実際の機器を設定することが必要になります。しかし、高価な機器を購入できるわけではないため、なかなかそういった機会がありません。
しかし、サーバーに関しては、AzureやAWSなどのクラウド環境でサーバーを構築することができます。また、使っていないパソコンがあれば、評価版OSをインストールして試すことができます。
クラウド環境や評価版OSを利用することで、実際の機器を設定することなく、インフラの設計や構築のスキルを身につけることができます。
Windows Server 評価版はおすすめ
Windows Server の評価版が提供されています。
評価版なので180日という制限がついていますが、Windows Server関連の機能やミドルウェアなど試せます。
ISOファイルをダウンロードして、古いパソコンにインストールしたり、仮想マシン構築したりと幅広く利用できおススメです。
Windows Server 無料試用版 | マイクロソフト
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows-server/trial
スキルをさらに向上させる(3ステップ)
さきほどのポイント2つはどちらかというと「マインド」についてお伝えしました。
実際のスキルアップするためには、次の3つのステップが有効です。
3つのステップ
ステップ1:とにかく数をこなす
はじめのうちは「とにかく数をこなす」ことを意識しましょう。最初は調べたりしながらでも、できるだけ多くの作業を経験することで、スキルが身につきます。
たとえば、Windows Server をインストールするのは最初の内は調べたりして1時間程度かかったとします。
何度か試していくうちに、20分程度でインストールできるようになるでしょう。
また、ミドルウェアのインストールや設定なども、最初は検証環境で何度も試して、経験値を積んでいくと、設定に対する理解できるようになります。
動画学習サイトを利用する方法があります。動画学習サイトは、文章を読み込むことより手軽に勉強をすることができ、目に見える形で実際に動かしながら説明されています。
動画学習サイトを利用することで、以下のメリットがあります。
・目に見える形で実際に動かしながら説明されているので、理解しやすいです。
・自分のペースで学ぶことができます。
・いつでもどこでも学ぶことができます。
動画学習サイトを利用すれば、効率的にインフラエンジニアのスキルを身につけることができます。
⇒動画学習サイトの詳細はこちら
ステップ2:前提を理解する
「前提を理解する」ところを考えてみます。作業の前提を理解することも重要です。
作業依頼でリーダーから「手順に従ってミドルウェアをインストールしてください」と指示されたとします。このとき、指示された手順で「なぜこの設定にしているのか」「この機能はなぜ OFF にしているのか」などを理解することが重要です。
たとえば、Windows Server のファイアウォールで ICMP の設定を有効にするとします。このとき、なぜ ICMP の設定を有効にするのか、その理由を明確に説明できるでしょうか?
指示された手順で「どうしてこの設定にしているのか?」「この機能はOFFにしているのか?」など見て、理由は明確に説明できるでしょうか。
たとえば、「Windows Server のファイアーウォールでICMPの設定を有効にする」設定にしたらどう回答しますか?
この場合ですと「管理者パソコンからPINGコマンドで疎通が確認できるから」といった回答例が浮かんできます。(実際は監視システムとかから監視しているかもしれませんが・・・)
ステップ3:他システムとのつながりを理解する
各サーバーの前提は理解したとして、他システムとのつながりを理解することも重要です。
Web サーバーとデータベースサーバーを構築したとします。このとき「なぜ Web サーバーを 3 台用意したのか」、「利用者はどの Web サーバーに接続するのか」などを理解することが重要です。
この例でいうと、サーバーインフラ環境をしっかりと説明できるまで学習していくことが重要です。
インフラエンジニアとしてスキルアップするためには、上記の3つのステップを意識することが重要です。
まとめ
インフラエンジニアの仕事は、サーバーやネットワーク機器の設定・構築・運用を行うことです。この仕事は、範囲が広く、どのように勉強したらよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、インフラエンジニアの勉強方法について、3つのステップをご紹介します。
とにかく数をこなす
インフラエンジニアの仕事は、実践を積むことが重要です。そのため、まずは量をこなすことに重点を置きましょう。さまざまな書籍やWebサイトを読んで、インフラエンジニアリングの知識を身につけましょう。また、実際にサーバーを構築したり、ネットワークを設定したりすることで、実践的なスキルを身につけることができます。
前提を理解する
インフラエンジニアの仕事は、細部にまで気を配ることが重要です。そのため、システムの全体像を理解し、各要素がどのように連携しているかを把握しておくことが大切です。また、問題が発生した際に、原因を特定し、解決策を導くためには、前提を理解していることが重要です。
他システムとのつながりを理解する
インフラエンジニアの仕事は、システムを単体で考えるのではなく、全体的に捉えることが重要です。そのため、他システムとのつながりを理解しておくことで、より良いシステムを構築することができます。
インフラエンジニアの仕事は、常に変化しています。そのため、常に新しい知識を吸収し、スキルを向上させていくことが重要です。上記の3つのステップを参考に、インフラエンジニアとして必要なスキルを身につけましょう。
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