インフラエンジニアで「新しいスキルを身につけたい方」へ伝えたいこと
ITインフラエンジニアでの勉強方法って「どうやったらよいの?」って悩まれるかたが多いと思います。
とくに未経験でのIT業界へ転職した方は、「新しいスキルって理解したいけど、勉強方法はどうやったら良いの?」と思われるかと思います。
プロジェクトをたくさん経験しており、その度に「勉強方法をいろいろ試してみて良かったもの」をご紹介したいと思います。
こんな方へおススメ
・勉強してもスキルが身につかない。
・技術内容が理解できない。
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スキル取得で始めるポイントは「2つ」
「文章を読めること」「実際に手を動かす(評価版で試してみる)」の2つが重要です。
この2つのポイントを抑えると効率的にスキルが上がってくると実感できるはずです。
文章を読めること
「IT用語のことでしょう?」と思われるかもしれませんが、違います。
マニュアル(手順書)を読んで、「内容が理解できない人/勘違いする人」が一定数います。
基礎となる読解力というより、「読み方の癖」で
・斜め読みしてしまう
・わからない箇所はスキップする
など・・・独自の読み方をしてしまう人は要注意です。
インフラのマニュアルでIT用語はむつかしいかもしれませんが、手順内容とかはわりかししっかりと記載されているものが多いです。また、「文章を読めていない」と本人も気づいていないことが多く厄介です。
「読み方の癖」があると仮定して以下のようなことが起きます。
・一部の手順項目を飛ばして、作業をしてしまいサーバー稼働に問題が発生する
・マニュアル記載の「実行例」を本番に適用してしまい、サーバーの障害が発生する
思い込みを排除する
上記にも記載した「文章を読めていない」場合って、「このアプリ設定はこうだ!」とか「こうあるべきだ」といった固定観念(思い込み)があることが多いので、「いったん固定観念は排除してみる」心構えで文章を読んでみましょう。
実際に手を動かさないと理解できません
サーバー/ネットワーク/ストレージといったインフラの設計や構築を行っていくなかで、実際の機器を設定しないとスキルは身に付きません。
高価な機器は購入できるわけではないので、なかなか機会がないものです。
とはいっても、サーバーに関してはAzureやAWSといったクラウド環境でサーバーが構築できますし、使っていないパソコンがあれば評価版OSをインストールして試せます。
Windows Server 評価版はおすすめ
Windows Server の評価版が提供されています。
評価版なので180日という制限がついていますが、Windows Server関連の機能やミドルウェアなど試せます。
ISOファイルをダウンロードして、古いパソコンにインストールしたり、仮想マシン構築したりと幅広く利用できおススメです。
Windows Server 無料試用版 | マイクロソフト
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows-server/trial
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スキルをさらに向上させる(3ステップ)
さきほどのポイント2つはどちらかというと「マインド」についてお伝えしました。
実際のスキル向上はどうしたらよいかという観点で次の3つのステップがあります。
3つのステップ
・質より量
・前提を理解する
・他システムとのつながりを理解する
ステップ1:とにかく「質より量」
はじめのうちは「とにかく数をこなす」ことを意識しましょう。
たとえば、Windows Server をインストールするのは最初の内は調べたりして1時間程度かかったとします。
何度か試してみると、20分程度に短縮されているかもしれません。
すこしむつかしいミドルウェアとかも同じで、はじめは検証環境でなんどもインストールして、設定を失敗したりして経験値を積んでいけば、「設定に対する理解」が深まってスキルアップしていきます。
ステップ2:前提を理解する
「前提を理解する」ところを考えてみます。
プロジェクトメンバーの方にも理解できていない人も多いですが、この点をしっかりと考えることでさらにスキル向上していきます。
初級SEさんの業務ではリーダーさんから「手順に従ってミドルウェアインストールして」「手順の通り検証しておいて」とか指示されることが多いかと思います。
指示された手順で「どうしてこの設定にしているのか?」「この機能はOFFにしているのか?」など見て、理由は明確に説明できるでしょうか。
たとえば、「Windows Server のファイアーウォールでICMPの設定を有効にする」設定にしたらどう回答しますか?
この場合ですと「管理者パソコンからPINGコマンドで疎通が確認できるから」といった回答例が浮かんできます。(実際は監視システムとかから監視しているかもしれませんが・・・)
手順から見て「どういった前提があるのか」を常に考えていることでスキル向上が見込めます。
ステップ3:他システムとのつながりを理解する
各サーバーの前提は理解したとして、サーバーシステム構築した理由は明確に説明できますか?
たとえば、WEBサーバー3台・データベースサーバー1台の環境設定を行ったあとで、「なぜWEBサーバーは3台あるのか?」「利用者はどこのWEBサーバーに接続するのか?」って考えます。
この例でいうと、サーバーインフラ環境をしっかりと説明できるまで学習していくのが重要です。
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まとめ
サーバー・ネットワーク機器の設定・構築・運用をおこなうインフラエンジニアの業務は範囲が広く、「どういった方法で勉強したらよいの?」と悩まれることもあります。
まずは文章に対する意識と実際に試してみることをおススメします。
そして、以下の3ステップを実行するとプロダクトに対する理解が深まり、簡単にスキルは向上すると思います。
・質より量
・前提を理解する
・他システムとのつながりを理解する
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